【京都市中京区烏丸御池】畠鍼灸院整骨院、京都三条烏丸治療院の本日の症例です。
本日の症例は30代の女性です。
数日前に朝に洗面台で前かがみになった際に腰がギクッとなり、自然に治るかなと思い放置していたらだんだん痛みがひどくなって来たため来院されました。
今回のぎっくり腰の症状で気をつけることは？
今回の場合は、骨盤の関節、仙腸関節という部分を捻挫されていました。仙腸関節は一般的には不動の関節と言われています。靭帯（捻挫をすると伸びて痛める部分）は急な外力に対してはストッパーの働きをして関節がそれ以上伸びて損傷しないようにしています。しかし、ゆっくりとした動きでは伸びて緩んでしまいます。例えば足を組んで座ったりしていてじわーっと関節が伸びていく時には、靭帯は緩んでしまいます。朝起きて骨盤の関節が緩んでいる状態で、不意に前かがみをすると骨盤の関節の靭帯に外力がかかり、仙腸関節の捻挫（いわゆるぎっくり腰）となってしまったと考えられます。
今回はどの様な状態でしたか？
仙腸関節の捻挫は特徴があります。寝て起きる、座っていて立つ、その他動きはじめの動作や、身体を動かした時が痛いです。また上向けに寝ている時も痛みます。しかし立って歩行していると幾分か痛みが和らぎます。今回の場合もこのような症状がある状態でした。
何が原因だったの？
風邪をひいて長い間寝込んでおられたそうです。その間に骨盤の関節の靭帯が緩み、朝の前かがみ動作で急に痛めてしまったと考えられました。その他には腰部に長期的な歪みや関節の可動が少ない箇所がありました。ですので、歪みがない方に比べて、余計に前かがみの際に骨盤の関節に強い負荷がかかったのではないかと考えられます。
どのくらい治療期間と回数が必要なの？
歩行運動をしっかりと行い、甘い物を控えていただきながら、腰部の矯正を行います。まずは3回の通院で経過と予後を確認します。今回の場合ですと多くて2～3回程度痛みは軽くなると計画しています。さらに歪みや関節の安定をご希望される場合は続けて、3回～5回されると良いと考えます。（骨盤の安定には個人差や年齢差があります）骨盤の関節は特殊な関節で、安定するまでに片側で8週間はかかります。産後の骨盤矯正で骨盤が綺麗に安定するためにはある程度治療期間が必要なのはこの理由があるからです。
腰の痛みが楽になれは何をしたいですか？
ぎっくり腰の痛みが自然に治まらないのはご自身の治す力が低下していたり、身体のどこかに気づいていない不調があるかもしれません。また痛みが消えても、歪みや不調がなくなることはありません。気づかなくなっているか、からだのどこかでかばって痛みがない状態になっただけに他なりません。
放っておいても自然に良くならない場合や、姿勢がおかしいとよく言われるなど、何かしんどいなと感じる場合などはお気軽にお問い合わせください。
身体の不調のサインかもしれません。
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